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国家公務員の移転料(引越し代)が実費支給に!何が変わったの?

悩んでいる人
悩んでいる人
国家公務員の赴任旅費(移転料)の制度が変わって引越しの実費額が支給されるようになったみたいだけど何が変わったの?

という方へ向けて、元国家公務員で旅費業務を担当した経験のある私が、国家公務員の赴任旅費(移転料)について解説します。

実費額支給対応Verです。

超かんたんに説明したら

今までこれから
支給額異動距離等に応じた定額実費(従来の定額の3倍を上限)

ってな感じです。

これまでの移転料は、移動距離・扶養人数・俸給で定額が定められていました。

これからは、3社以上の引越し業者から見積書をもらって、その中で一番安い金額が実費額として支給されます。

移転料が定額支給のときはこうだった

定額より安い金額で引越しを済ませれば浮いたお金は黒字になっていました。

逆に、繁忙期(3月・4月)の引越しで、定額を超えた金額は自腹となっていたのです。

公務員の移動は圧倒的に3月・4月が多いです。

異動のたびにお金が無くなり引越し貧乏になることが問題となっていました。

移転料が実費支給になったメリット・デメリットは?

メリット
  • 実費額が支給されるので赤字になることがなくなった
  • 異動時期による不公平がなくなった
  • 荷物がいっぱいある人は赤字にならなくなった

デメリット
  • どれだけ節約して引越ししても実費額しか支給されない
  • 移転料の申請には引っ越し業者の見積書が3社分必要

というようなところです。

荷物が多く毎回赤字の人については得をする一方、自家用車を使ってなんとか安く済ませていた人は損をする制度となっております。

(実費額支給なので得とか損とかではないんですが気持ち的にね!)

実費額ってどの範囲まで支給されるの?

見積もりを取った3社のうちの一番低い金額が実費額として支給されます。

(※従来の移転料の3倍が上限金額です。)

とはいっても、なんでもかんでも支給されるわけではありません。

純粋な引越しにかかる金額のみ支給となります。

オプション料金についてはほどんど支給されないと考えて間違いありません。

支給されないオプションの例

  • らくらくパックなどの梱包サービス代
  • 不用品などの処分費用
  • 車やバイクなどの運搬費
  • ピアノの運搬費
  • 洗濯機の取り付け費用
  • 運搬に特別な料金がかかるもの(骨董品など)

他にも細かい事項がたくさんあります。

一方、エアコンの取り外し・取り付け費用は支給されます。

また、ほどんどの会社がサービスしてくれるであろう、ダンボール代やガムテープ代、緩衝材(プチプチ)の費用も支給されます。

ホームセンター等で購入した場合はレシートを保管しておいてくださいね。

純粋な引越し代しか支給されない。オプション代は出ない!

見積書には詳細な内訳が必要!

見積書といっても、合計金額だけドーン!っていう見積書は受け付けられません。

「オプション料金はいくらなのか」がはっきりと分かる見積書を引っ越し業者に作ってもらう必要があります。

オプション料金の有無が分かれば、メールでもFAXの見積もりでも構いません。

国家公務員の引越しの事情については業者は把握しています。

国土交通省から全国の引越し事業者へ通達があり、

  • 国家公務員に支給できる旅費は荷造り等のオプション料金は対象外であること
  • 内訳の明細が確認できる適切な見積書を作成すること

を要請しています。

なので、

「国家公務員なんで内訳入りの見積書が必要なんですーーー」

って言えばすぐに事情は理解してくれます。

内訳が確認できる見積書の作成を業者に依頼しよう!
国家公務員だということを伝えれば業者は事情を理解してくれるよ!

見積書を効率よく3社から集めるには

上で解説したとおり、適切な内訳の記載がある見積書を3社分集める必要があります。

ネットで引越し会社を検索して1件1件連絡するのも一つの手ですが、手間と時間がかかり過ぎます。

効率よく見積書を集めるには、引越し一括見積もりサイト(メタサーチサイト)を使いましょう!

引越し一括見積もりサイト(メタサーチサイト)とは

  • 家具や荷物の数
  • 引越し日
  • 現住所と引越し先住所

などを入力するだけで、多くの引越し業者の中から対応可能で条件にあった業者を自動で探し出してくれるサイトのことです。

条件を入力すると、対応可能な会社と、大まかな予想金額が表示されます。

3社を選んで電話番号やメールアドレスを一斉送付します。

すると折り返し連絡がきて、実際に見積もりの日程調整となるわけです。

単身の引越しだと大抵電話のみで見積もりは終了します。
2人以上の世帯だと実際に家に来て見積書を作成する流れになります。

引越し一括見積もりは「引越し侍」がオススメ

数多くある引越し一括見積もりサイトですが、私は「引越し侍」をオススメします。

「引越し侍」がオススメの理由
  • 一番多くの引越し業者(309社)と提携している。
  • 大手から地元の中小業者まで幅広く提携しているため、地域に合わせた引越しが可能
  • テレビCMを展開しており信頼できる会社である

電話番号を登録するとびっくりするぐらいすぐに業者から電話がかかって来ます。

本当にすぐに電話がかかってくるので、在宅時など電話に対応できるときに登録しましょう。

国家公務員の特性として、内示から異動日までが短いのでレスポンスの良さは助かります。

引越し業者はどうしてもその場で契約してほしいので、

「今決めてくれれば安くしますよ!」

なんてことをいってきます。

そのときは、「国家公務員なので見積書が3社分必要だ」ということをはっきりと告げましょう。

上で説明したとおり業者は国家公務員の事情を把握しているので、すぐ事情を察してくれます。

ただし、引越し会社決定後もどんどん電話がくる

他の引越し一括見積もりサイトも同じですが、引越し会社決定後もどんどん営業の電話が来ることです。

「引越し侍」のサイトから退会・解約ができるので、業者決定後はすぐに退会するのがオススメです。

まとめ

  • 移転料が定額から実費支給となった
  • 荷造りなどのオプション費用については支給対象外
  • 3社以上から見積書をとり、その中の最低金額が実費額として支給される。
  • 見積書3社分を集めるには引越し一括見積もりサイト(引越し侍)を利用すべし。

転居異動は引越しだけではなく、手続き関係も多く大変です。

お子さんがいればそちらのフォローも必要です。

異動を控えた人の助けになればと思います。

おわり。